平素より格別のお引き立てを賜り、心より厚くお礼申し上げます。

私ども東京貿易グループは、東京貿易ホールディングス株式会社のもとに、多様な特色を持つ国内外の事業会社が集結した独立系の企業グループです。グループの一体感を醸成する「全員経営の精神」を核として各社が自律的に事業を展開する一方で、グループの総合力を結集させた経営を進めています。

2024年度を振り返りますと、世界経済は不確実性に包まれた一年でした。米国の高金利、欧州の景気減速懸念、中国経済の内需鈍化と構造的課題、中東情勢の緊迫化がエネルギー価格や物流に影響を及ぼしました。日本国内では、円安や資源価格の上昇により輸入コストが増加しましたが、企業の収益力は底堅く、設備投資や個人消費も回復の兆しを見せました。春闘での賃上げ実現も、社会全体に前向きな動きをもたらしました。

このような環境の中、私たちは2024年4月に「第7次中期経営計画」を始動させました。これまでの事業領域を見直し、「エネルギーインフラ」「イメージソリューション」「マテリアルサプライ」「スマートマニュファクチャリング」という4つのセグメントへと再編。事業会社の枠を超えて、市場やお客様の視点から、より広く、より柔軟にビジネスチャンスを捉えていく体制へと踏み出しました。

また、同年10月には新経営理念を策定しました。パーパス、ビジョン、行動指針を通して、変化に向き合い、専門性を磨き続けることで、持続的な企業価値の創出と、社会を突き動かし貢献しうる存在であり続けることを明らかにしています。

変化のスピードが加速する時代だからこそ、私たちは立ち止まることなく、常に未来を見据えて進んでまいります。これからも「共に歩もう」という想いを胸に、お客様、社会、そして社員の期待に応えられる企業であり続けるべく、挑戦を続けてまいります。